
【BLEACH】これまでの全てがわかる!! 千年血戦篇に続け!
オススメ作品を漫画・アニメ・ゲームとさまざまに、「Cospot」独自の目線でご紹介!
【BLEACH】とは?
知らないオタクが存在するのか??? 週刊少年ジャンプにて15年に渡り連載を続けた、世界中にファンを持つ漫画作品。
主人公・黒崎一護は霊が見える高校生。ある日 死神・朽木ルキアと出会い、その運命を一変させる。彼の特異な運命は、人間、死神、さまざまな存在、そして世界そのものを変えていく。
独特の世界観と「絶対にマネしたくなるカッコよさ」で一世を風靡した、稀代の天才漫画「久保帯人」の代表作です。
もちろん、アニメも大人気。studioぴえろによるアニメ作品は長期にわたって制作されており、2022秋には千年血戦篇が放送された。(2024年10月5日放送からはPIERROT FILMS制作)
この作品の大きな魅力の一つに、作者によるコミックスの巻頭歌( 通称ポエム)がある。
今回のアニメは次回予告で、その巻頭歌を該当のキャラクターが読み上げるのです!!
これがあまりに素晴らしく、ぜひ原作を手に取ってあのポエムの中毒性に触れて欲しいです。
あらすじ
BLEACHは大きく分けて、5つの大きな流れに分かれています。
各ストーリの大まかなあらすじは、このようになっています。
死神代行篇
全ての始まりはここから。霊が見える高校生の黒崎一護は、ある日、虚(ホロウ)と呼ばれる霊の成れの果て、悪霊となったものに襲われる。そんな彼を庇って負傷した死神・朽木ルキアに、一時的に死神の力を譲渡されることで勝利し、その窮地を脱する。
だがしかし、予想以上に死神の力を吸い取られたルキアは元の死神に戻れず、彼女に代わり一護は死神代行を引き受けることになる。
日常生活+色々な騒動が起き、登場人物が少しずつ増えていく、いわば導入部分にあたる部分です。
後述の織姫やチャド、石田、クラスメイトや愉快な仲間達がどんどん増える。
久保帯人の漫画の独特なテイストはたびたび「オサレ」と形容されます。
通常「オサレ」はお洒落になりきれないものとして否定的な意味で使用されますが、BLEACHの場合は違います。
台詞回し、ページの魅せ方、人物の名前から衣装の名称までその全てがかっこいい。
その類い稀なるセンスに敬意を示してひとはみな「オサレ」と呼ぶのです。
けっしてわるくちではない。
尸魂界篇
一護に力を譲渡したことは、実は死神の世界では重罪だった。
ルキアはその罪で捕らえられ、死神達の住む世界「尸魂界(ソウル・ソサエティ)」へ連れ帰られてしまう。
力無くそれを阻止できなかった一護は、なぜか自分に協力してくれる怪しい人物「浦原 喜助」たちと共に彼女の奪還を試みる。
めちゃくちゃ強い死神達で構成された「護廷十三隊(ごていじゅうさんたい)」、それぞれの死神に用意された「斬魄刀(ざんぱくとう)」とその能力は、当時の読者・視聴者に衝撃を与えた。
これがカッコよすぎた。オサレが全力疾走してきた。斬魄刀は力を使う前に「解号」を唱える。もうその全てが厨二心をくすぐった。そして真の力を使うためには斬魄刀を「卍解(ばんかい)」させる必要があるのだが、オタクは絶対人生で一回は卍解してるので、もうこれ以上何も言うことはないと思います。
この辺の用語、全部 変換で一発で出てくる。すごい。
※ネタバレ! この章の最後までのあらすじ(クリックしてください)
尸魂界を混乱の渦に陥れた張本人、それは死んだはずの護廷十三隊の隊長の1人「藍染惣右介」でした。
彼は自らの斬魄刀「鏡花水月(きょうかすいげつ)」の力で自らの死を偽装し、「崩玉(ほうぎょく)」と呼ばれる特殊な物体を手に入れるためにルキアの処刑を計画したのだった。
解放を一度でも見た相手に「完全催眠」をかける能力。もともとめちゃくちゃ強いのに、さらに見破れない催眠も使えるもんだから、そもそも始めから騙されていた死神の皆さんでは全く歯が立たない。
なお、一護はこの解放を一度も見ていないことをよく覚えておいてください。
結果として愛染は、彼に協力していた死神「市丸(いちまる)ギン」「東仙要(とうせんかなめ)」を連れ、天に立つため次の舞台へと姿を消した。
一護たちは死神たちと和解し、ルキアを無事に取り戻す。
こうして、彼らは束の間の日常に戻るのでした。
破面篇
ルキアを救出したのも束の間、今度は織姫が攫われます。
彼女の持つ得意な能力に目をつけた「藍染」によって、一護たちは虚たちの世界「虚圏(ウェコムンド)」へ向かうことを余儀なくされました。
また救出劇の繰り返しか?と読者に思わせたのは、一瞬です。
なんとここでまた、読者の心をくすぐる設定が目白押し。
ここで同情するのは、死神から虚の領域に足を踏み入れた者「仮面の軍勢(ヴァイザード)」、仮面を外し死神の力を手に入れた虚「破面(アランカル)」。
特に破面には死神の卍解にあたる、「帰刃(レスレクシオン)」という能力があることがわかります。
この力の、各キャラクターごとの設定が、各コミックスの巻頭ポエムと合間ってエモさで殺しにかかってきます。
※ネタバレ! この章の最後までのあらすじ(クリックしてください)
前回、倒しきれなかった愛染たちとの決着をつける戦いが始まります。
数々の破面たちとの戦いを経て、一護は最後に、因縁の相手「ウルキオラ」に勝利します。
そして現世に帰還し、ハイパーつよつよになった愛染と最終決戦を迎えます。
彼を倒すただ一つの術「最後の月牙天衝」にて勝利を収めた一護ですが、その代償は全ての力を失うこと。パワーインフレがとまらないBLEACHでしたが、ここにきて一旦リセットというかたちになります。なんなら最初は霊とかめっちゃみえてたので、マイナスになります。
死神代行消失篇
よく「いらない」と言われる章。そんなことはない。
無事に織姫を救出し、強敵を倒した一護。その代償に霊に関わる力の全てを失っていた彼は、力の消失に無力さを覚えつつ、平和な毎日を送っていた。
そんなある日、突然 仲間が襲撃に遭ってしまう。突然 現れた謎の男「銀城 空吾」に導かれ、一護は失った力を取り戻すべく「XCUTION」という集団のもとへ足を踏み入れる。(BLEACHは基本的に謎の男が急に現れて話が進みます)
その集団は、「完現術(フルブリング)」と呼ばれる虚に近い力を使用する人間達で構成されていた。
一護は、そこで自らもその力を会得します。
一護は銀城から敵である「月島」という男の存在を告げられ、その戦いに協力しようとします。
しかし、この月島には大きな秘密があったのです。
※ネタバレ! この章の最後までのあらすじ(クリックしてください)
この章で登場する伝説の存在、月島さん。
ネットでもよく見かける「月島さんのおかげ」というネタの元になります。
彼の能力は「過去に事象をしおりのように挟み込む」というチートです。何を言ってるのかさっぱりだと思うので、ここで月島さんの強さについて簡単にまとめます。
人の記憶に偽りの過去を挟めるので、関係性を捏造でき、その人にとっての親戚や恋人として存在することができる | 場所に対しても捏造した過去を挟めるので、「前から罠が用意してあった」など、現実の改変が行える |
その過程で相手の過去や弱点を把握できる | 元から知っていた、と挟むことで相手の技を見切ることができる |
強引な過去の挟み込みで、矛盾に耐えきれなくなった相手の精神を崩壊させることができる | 刀の形をした能力なので普通に切りつけられる |
こんな絶望的に強い月島さん。銀城とどうやって倒すんだと思いますよね、実は銀城こそが今回の首謀者であり、月島は彼の仲間だったのです。
一護のここまで共に戦ってきた仲間達は、次々と「これまでの戦いや人生で何とかなってきたのは、全て月島さんのおかげだろ!?」と口にし、一護は孤立してしまいます。彼らは騙されているのではなく、そこには確かにその過去が存在しているのです…
そんなピンチに陥る一護ですが、ここでオサレ極まるハイパーエモい展開で窮地を脱します。
実はこの能力にはたった一つの弱点があり、「現在の感情には干渉できない」という点があります。月島と対峙していた死神のひとり「朽木白哉」は、月島への感情より「妹・朽木ルキアと自らの生き方を救われた」という一護への恩義を優先し、月島を切り倒したのでした。
こうして壮絶な戦いを経て、死神との深い因縁を持つ男・銀城と月島は死亡。XCUTIONの仲間達もそれぞれの人生を歩み始めるのであった。
いや、どう考えても面白いでしょ!?!?!?!?
なぜか「一番面白くない」とか「要らなかっただろ」とか言われる死神代行消失篇ですが、これまでの一護の軌跡と、人物達の関係性が光る最高のストーリーです。
千年血戦篇
再び死神代行として生活する一護たちは、ある日、謎の男の襲撃を受ける。
(謎の男がきたので、新しい物語が始まります。)
さらに、かつて戦いを繰り広げた虚圏へも、新たな敵の侵攻が。
彼らの名前は「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」。
「滅却師(クインシー)」と呼ばれる、虚を滅却する力を持つ彼らは、ある目的を掲げる最後の敵「ユーハバッハ」を筆頭に世界への侵攻を開始する。
BLEACHの物語の最終章です。
これまでの登場人物達、「え!? まさかそんなひとが!?」が現れたり、「まさかそんな方法で!?」という戦いが目白押し。
この章が、2022秋にアニメ化しているストーリーとなり、続編は2024年秋にも放送されています。
※ネタバレ! この章の最後までのあらすじ(クリックしてください)
この最後の敵であるユーハバッハは、滅却師の始祖なんです。
そしてなんでこんなことしてるかって言うと、あらゆる世界・生死の境界を失くし、死に怯える人々を救済したいと言う目的のためでした。
滅却師であることから、これまで共に戦ってきた石田雨竜は一護とは道を違えてしまいます。
ユーハバッハの部下たちとの戦いでは、これまでの仲間が登場して一護に協力してくれるという、
「昨日の敵が今日の友」のまさに少年漫画。
そんな最終章ですが、一護の斬魄刀「斬月(ざんげつ)」の卍解「天鎖斬月(てんさざんげつ)」を折られ一護は敗北します。負けます。
いや…一護負けたんだが…?という虚無顔の我々と一護の前に現れたのは、月島さん。
「斬魄刀は折られなかった」という過去を挟み込むことでもう一度、一護に斬魄刀を握る未来を与えてくれます。
しかしそれでも一度敗北した相手、再び苦戦を強いられます。ユーハバッハの持つ「全知全能」の力の前に為す術は無いと思われましたが、その力に対抗したのが、格上の相手にも作用するチートその2「鏡花水月の持つ完全催眠」です。そう、愛染が一護に協力したのです。
一護は愛染の解放の瞬間を見ていないため、この力の影響が及びません。ここにきて伏線回収です!!!!!!!!
そして一護の代わりに切られ、希望ポエムを読み上げる愛染。さすがジャンプ史上に名を残すオサレ敵です。ちなみに最後まで死にません。
すごいのはですね、これでもユーハバッハに勝てないんです。だって全知全能なんですもん。復活します。そうしてここで最後に出てくるのは、滅却師の石田雨竜。実は彼は彼のやり方で、ユーハバッハを倒そうとしていたのです。
これまで一度も理解し合えなかった父から授かった、「静止の銀」という、力を一瞬だけ無力化でき矢を放ち、ユーハバッハを無力化する石田。
そこを切りつける一護。
砕かれる刀。
しかし砕けた刀の中からは、いっっっちばん最初に手に入れた姿の「斬月」が姿を見せる。
これまで我々がずっと見てきた一護の姿で、とうとう彼はユーハバッハを討ち取るのでした。
ココがみどころ!
圧倒的なハイセンスで繰り広げられる会話は、日常から激しいバトル、独白まで全てを「ブリーチ色」に塗り替えていきます。
しっかりと構成された世界観はオリジナリティに富み、そのくせ、ここぞという時には「伝家の宝刀」を振りかざしてくる。
「こ、これが読みたかったんだ!」と思える漫画であること、それがBLEACHの最大の魅力だと思います。
どんなキャラクターがいる?
黒崎一護
高校生。霊が見える、オレンジの髪、など日常を送るには異質な体質で苦労している。
生粋の主人公気質でありながら、ツッコミもボケもこなす。
その名前から「護る」という行為に対して信念があり、
「俺はスーパーマンじゃねぇから
世界中の人を守るなんて デケーことは言えねぇけど
両手で抱えられるだけの人を守ればそれでいい
なんて言えるほど 控えめな人間でもねぇんだ
俺は 山ほどの人を守りてぇんだ。」
というセリフは、彼を代表する名言である。
作中に登場する、あらゆる種類の能力をその生い立ちゆえに有するが、
最終決戦での最後の一撃を加える武器はまたこれもオサレの極み。
朽木ルキア
一護の最初に出会った死神であり、彼の世界を変えた人。
とても優秀な死神で、様々な境遇に翻弄されてとても大変な目にあった人。
年齢は150歳くらい。
可愛いものが好きな可愛いらしい見た目の人だが、話し方がとても古風で性格は割と男前。
斬魄刀は「袖白雪(そでのしらゆき)」という、全てが真っ白の美しい刀。
斬魄刀には公式で擬人化の姿が用意されているのだが、袖白雪はとても綺麗な女性の姿をしている。
そう、刀の擬人化が公式ネタである。
井上織姫
本作のヒロイン。
当時はルキアとどっちがヒロインか論争があったが、物語のラストで主人公の一護と結婚して息子が生まれているし、なにより織姫は一護にずっと恋していたので…
天然なところと包容力と芯の強さを兼ね揃えた、ヒロインの中のヒロイン。
「盾舜六花(しゅんしゅんりっか)」という攻撃・治療・復元の能力を扱う。
茶渡泰虎
霊圧がよく消える人。
ネットでよく見る「チャドの…霊圧が消えた…?」のチャドです。
一護の親友で、メキシコのクォーター。途中から霊圧っていうか活躍が消える。
優しくてかっこよくて頼れる奴なのに、なぜ。
BLEACHを全く知らない人でも、なぜかチャドの霊圧が消えることだけは知っている。
石田雨竜
滅却師の青年、一護と同級生。
死神を憎み嫌悪しているが、ルキアが連れ去られた時には一緒に協力してくれている。まぁ大体こういう奴はなんだかんだ言って助けてくれるのですが、久保帯人にかかればそこまでの流れもオサレになります。
真面目で頭が硬い、典型的メガネ。天然なところがあり、裁縫が異様に巧い。
めちゃくちゃ弱そうな見た目だが、とても強く戦闘力は高い。その上、頭もいいので、破面との戦いでは彼らの用いるスペイン語で煽り返すなどカッコつけも極まっている。
主人公の一護と同様に、ボケとツッコミ両方できる。BLEACHは優秀なキャラが多いな〜と思ったが、のちに2人は設定上はとこであることがわかるので、そう言った細かいところも我々は作者の掌で踊らされているだけだったのかもしれない。
コスプレするなら
BLEACHのコスプレ、アニメも最終章に差し掛かった今!
伝わりやすくなったことで、より色んなキャラが選び放題なのではないでしょうか!?
ここまで読んでもはや歴史の授業1コマくらいの疲労感では無いでしょうか。お付き合いくださり、ありがとうございます。
これでも全体の魅力の30%くらいしか伝えきれていないので、この機会にぜひ漫画「BLEACH」を手に取ってみてください。
そしていかに死神代行消失篇がおもしろいかを語り明かしましょう。