

コスプレイベントに参加していて、ここ数年「中国発のゲーム作品、かなり増えたな」と感じることはありませんか?
『原神』『崩壊:スターレイル』『ゼンレスゾーンゼロ』『鳴潮』『アークナイツ』『Identity V 第五人格』など、今ではコスプレイベントでもおなじみになった作品が多数あります。
特にゲーム作品は、新キャラクターが登場するとSNSでもすぐにコスプレ写真が流れてくるほど人気で、他にも人気コスプレイヤーの起用などによる公式からの発信もメジャーですよね!
では、なぜ中国発のコンテンツはここまでコスプレと相性が良いのでしょうか?
単純に「ゲームが人気だから」というだけではなく、他にも理由があるのだろうと思い、中国発コンテンツがコスプレイヤーに支持される理由について考えてみました。
中国発コンテンツのコスプレが増えている?

少し前まで、コスプレイベントといえば日本のアニメや漫画作品のキャラクターが中心という印象が強くありました。
もちろん現在も日本作品は人気で、2000年から2015年頃の作品が再度注目されていますが、その中で存在感を増しているのが中国発のゲーム・アニメ作品です。
代表的なのがHoYoverse作品。
『原神』をはじめ、『崩壊:スターレイル』『ゼンレスゾーンゼロ』と、作品ごとに多数のキャラクターが登場しています。
さらに『鳴潮』『アークナイツ』『Identity V 第五人格』などもあり、中国発作品だけでもコスプレの選択肢はかなり豊富になりました。
公式側もコスプレとの接点を積極的に作っていて、公式イベントや大型イベントでのブースでは人気コスプレイヤーの起用が絶えません。
2026年7月に秋葉原で開催された『ゼンレスゾーンゼロ』2周年イベントでは、「コスプレイヤーランウェイ」が実施されています。作品の周年イベントにコスプレがコンテンツとして組み込まれているのは、現在の中国ゲームとコスプレの距離感を象徴する一例かもしれません。
なぜ中国発作品はコスプレしたくなる?

ここからが本題。
実際にキャラクターを見ていると、中国発ゲームには「コスプレしたくなる要素」がかなり詰まっているように感じます。
まず大きいのが、キャラクターデザインの華やかさです。
衣装には刺繍風の模様や装飾品、アクセサリー、グラデーションなどがふんだんに使われていて、一目見ただけでもキャラクターの個性が伝わってきます。
そして、髪型もかなり特徴的。
単色のストレートヘアだけではなく、インナーカラーやグラデーション、複雑な結い上げなど、ウィッグ加工のしがいがあるキャラクターも多く登場します。
「この衣装を着てみたい」
「このウィッグを作ってみたい」
そんなコスプレイヤーの制作欲を刺激するデザインが多いのも、人気につながっているのではないでしょうか。
ゲームだから衣装を細かく確認できる
もうひとつ、コスプレイヤー目線でありがたいのが「資料の多さ」です。
アニメの場合、衣装の背面や細かな装飾が画面に映らず、
「ここ、一体どうなってるんだ……?」
となることがありますよね。
一方で3Dゲームの場合、キャラクターをさまざまな角度から確認できる作品も多く、衣装の構造や装飾を把握しやすいというメリットがあります。
正面からは見えなかった髪型や背中の装飾、靴、小物なども確認しやすく、衣装制作やウィッグ加工の参考資料として非常に優秀。
これは再現度を追求したいコスプレイヤーにとって、かなり大きなポイントです。
キャラクターが増えるたび、コスプレも更新される

中国発ゲームの特徴として、継続的に新しいキャラクターが追加される作品が多いことも挙げられます。
新キャラクターが登場すれば、新しい衣装、新しい髪型、新しい武器や小物も登場します。
つまりゲームがアップデートされるたびに、コスプレイヤー側にも新しい「やりたいキャラ」が生まれる可能性があります。
長期連載の漫画やアニメとはまた違ったスピードで、コスプレのトレンドが動いていくわけです。
「次は誰をやろう?」と考えていたところに推しが実装されたら……。
もう衣装を探し始めますよね。
公式とコスプレの距離が近い?
中国発コンテンツを見ていて興味深いのが、公式プロモーションとコスプレの距離感です。
先ほど紹介した『ゼンレスゾーンゼロ』の公式イベントだけでなく、『原神』でもHoYoverseのプロモーションとして、クリエイターがコスプレに挑戦する動画企画が実施された例があります。
ゲームを遊んでもらうだけではなく、イベント、SNS、動画、コスプレなど、さまざまな形で作品を楽しんでもらう。
こうした展開によって「ゲームをプレイする人」以外にもキャラクターが届きやすくなり、そこからコスプレをきっかけに作品を知る人が出てくるのも面白いところです。
ゲームからコスプレへ。
コスプレからゲームへ。
どちらの入口も作られているように感じます。
衣装を入手しやすいのも強い

そして忘れてはいけないのが、コスプレ衣装そのものです。
中国ではコスプレ衣装市場が形成されており、近年は衣装の再現度や生地、刺繍、3Dプリントによる装飾など、製品のクオリティ向上も指摘されています。
コスプレイヤー側からすると、作品にハマって「このキャラをやりたい!」と思っても、衣装がなければ始まりません。
一から衣装を制作するとなれば、時間も技術も必要です。
その点、中国発ゲームの人気キャラクターは衣装だけでなく、ウィッグや靴、小物などが商品化されているケースも多く、既製品をベースにコスプレを始められる環境があります。
作品の人気と同時に衣装を入手できる環境が整っていることも、中国発コンテンツのコスプレが広がりやすい理由のひとつと考えられそうです。
日本アニメとは違う「作り込み」が楽しい?

ここまで見てきて感じるのが、中国ゲーム系コスプレは「作り込む楽しさ」との相性が非常に良いということ。
もちろん作品やキャラクターによって大きく異なりますが、中国発ゲームには情報量の多いデザインが目立ちます。
複雑な衣装に、装飾品、武器、特徴的なウィッグ、カラコン。
さらにメイクや撮影、写真加工までこだわれば、かなり作品世界に寄せた一枚を作ることができます。
衣装を着て終わりではなく、
「どうやったらもっとキャラクターに近づける?」
と考えながら作り込んでいく。
この遊び方が、現在のコスプレイヤーの楽しみ方とかなりマッチしているのではないでしょうか。
SNSとの相性も抜群!

そして今のコスプレを語るうえで外せないのが“SNS”です。
華やかな衣装や武器、特徴的なウィッグは写真だけでも目を引きますが、動画になるとさらに存在感が増します。
衣装を見せるターン動画やキャラクターになりきったショート動画、複数人での併せなど、TikTokやX、Instagramなどで発信しやすい要素がたくさんありますよね!
ゲーム自体のアップデートが続くことで、「新キャラ実装→コスプレ→SNS投稿」という流れが繰り返されやすいのもポイントの一つです。
作品の話題が続く限り、コスプレ側でも新しい投稿が生まれ続けるという循環が作られています。
中国発コンテンツ×コスプレはまだまだ広がりそう

『原神』の登場以降、中国発ゲームの存在感は日本でもかなり大きくなりました。
そして現在は『崩壊:スターレイル』『ゼンレスゾーンゼロ』『鳴潮』『アークナイツ』『Identity V 第五人格』など、それぞれ異なる世界観を持つ作品からコスプレが生まれています。
キャラクターデザインの強さだけではなく、3Dモデルによる資料の豊富さ、新キャラクターが継続的に登場するゲームならではの仕組み、衣装を入手できる環境、公式イベントやSNSとの親和性。
こうして考えてみると、中国発コンテンツには最初から「コスプレに発展しやすい要素」がいくつも揃っています。
ゲームを遊んで推しができたからコスプレする人もいれば、SNSで見かけたコスプレがきっかけでゲームを始める人もいる。
作品とコスプレが相互にファンを増やしていく現在の流れを見ると、今後も中国発コンテンツのコスプレはイベント会場やSNSで存在感を増していきそうです。
日本のコンテンツも負けてない!
中国発ゲームのコスプレが存在感を増している一方で、もちろん日本発のゲーム作品も負けてはいません!
日本のゲームコンテンツといえば、『ウマ娘 プリティーダービー』や『ファイナルファンタジー』シリーズ、『ストリートファイター』シリーズなど、国内だけでなく海外でも知られている作品が数多くあります。
特に日本作品の強みとして感じるのが、長年にわたって愛され続けているタイトルが多いこと。
新作や新キャラクターが登場したことで一気にコスプレが増える作品もあれば、『ファイナルファンタジー』や『ストリートファイター』のように、世代を超えてコスプレされ続けているシリーズもあります。
さらに『ウマ娘 プリティーダービー』のように、ゲームを中心にアニメやライブイベントなど幅広く展開し、新しいファンを獲得し続けている作品も。キャラクターごとに特徴的な「勝負服」が用意されていることもあり、コスプレとの相性は抜群です!
ほかにも『Fate/Grand Order』『刀剣乱舞ONLINE』『ラブライブ!』シリーズなど、キャラクター数や衣装のバリエーションが豊富で、長くコスプレを楽しめる作品が日本にはたくさんあります。
中国発コンテンツが新しいキャラクターや華やかなデザインでコスプレイヤーを惹きつけているとすれば、日本発コンテンツは長く愛されるIPの強さと、世代を超えて「好きなキャラクターを表現できる」ことが魅力なのかもしれません。
イベント会場を見渡してみると、新しい作品から懐かしい作品まで入り混じっているのも、日本のコスプレ文化ならではの面白さではないでしょうか。








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